峻岳の詩吟うん


詩吟の吟じ方(発声について)


 詩吟(しぎん)は、日本の伝統芸能の一つであり、漢詩や和歌などを独特の節回し(節調)で吟ずる。
 いわゆる歌のように、詩文をリズムやメロディに乗せて歌うのではなく、詩文の素読(朗読)を基本とし、素読の後に特有の節調を加えることでより効果的に詩情を表現する。

 具体的には、「はーるーこーおーじょーおーのー、はーなーのーえーんー」と歌うのではなく、「はるゥーー(節調)こーじょーのォー ー(節調)、はなのォーー(節調)えんンーー(節調)」というように、語尾の母音を長く引き、そこで節調を行うことになる。

 詩吟がその吟詠(吟ずること)の対象とするのは、その歴史的経緯から主として漢詩であるが、和歌や俳句、新体詩を吟ずることも少 なくない。
 昨今、詩吟は手軽にできる趣味として大きな広がりを見せている、詩吟をやるということについて私なりに少し考えてみる

 詩吟をやる目的とは……「声を出す+心技体+品を高める」に尽きる

 これは、
   ◆ 自分の思いを遠くに伝えたい……声に託して送り出すことになる
   ◆ 相手(作詞者)の気持ちを推し量る……ということになる


発声の大原則


 【発音明瞭の大原則Ⅰ】…口の開閉
   そのためには、声を出す……お腹の底から声を出す……声を鍛える事になる
     ①声の濁りをなくす……(母音の「O」「U」に注意する)……品が良くなる
     ②芯のある声を出す……力強さ……腹(丹田)を締める発声をする<br>

   発声は丹田から発して、明るく素直で、遠くに響く声がよい

   母音を整える……「A」、「E」、「I」、「O」、「U」、「N」……口の形を整える
     ①言葉(子音)を言い切ってから余韻(母音)を引くように>
     ②言葉は詰めて、間延びしない
     ③感情を出す……我流でやれば品が落ちる

 【発音明瞭の大原則Ⅱ】…アクセント
   正しい発音には正しいアクセントが要求される
    日本語のアクセントは通常、平板型・頭高型・中高型(もしくは後高型)に分類される

 【二音一音の原則】
   日本語はかな書きにして一語一音で数える独特の言語である
   その発音には、二音を一音として発声する独特のリズムを持っている

 実際に詩吟を始めてみると、
   詩吟は、「その基本発声練習と吟じ方)を教わったあとは、詩の心(作詩者の意図)を
  よく味わいながら自分で 実践することである。」ということがよくわかる。

  「あ」は、喉に力を入れず、長く静かに発声する事がポイントになる
  「え」は、下の歯の裏側に舌が当たるような感じで長く静かに発声するようにする
  「い」は、上下の歯が軽くかみ合うような感じで長く静かに発声する
  「お」は、口を大きく開けて、舌を少し口の中で下のほうに置く感じにし、喉仏がみえる
       ような感覚で長く静かに発声するようにする
  「う」は、口をすぼめる感じにして長く静かに発声する

  発声練習は、正しい姿勢で、口を大きく開けて、はっきりと発音しなければ練習にはならない
  腹式呼吸を意識して、お腹から声を出すような感じで大きくゆっくりとはっきり発音する
  又、発声の練習についても基礎をしっかりと築く
     ・ 自分の音程のなかで高・中・低音をおこなう
    ・ 二句三息で行う
    ・ 読み方は正しく、発音明確に、語尾明瞭にする
    ・ 鼻声、含み声、蛮声、又ことさらふるわすことは俗媚におちる
             等、常に格調高いものを求めるよう日々研さんを重ねる







   

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